こんにちはyukkoです。
2023年9月の宝塚下級生の事故を受けて過熱している『宝塚歌劇団のパワハラ問題』ですが、衝撃の事実がわかってきました。
宝塚歌劇団のの元OGやスタッフの告白で明るみになった事実がひどいと話題です。
その内容というのが
『毎年40人を辞めさせるのが責務』
ということです。
この事実を深掘りしていきたいと思います。
今回は
この内容でまとめていきたいと思います。
早速見ていきましょう。


【宝塚音楽学校】入団概要
宝塚歌劇団には毎年40人前後の生徒が高い倍率の狭き門をくぐり抜けて入団してきます。
宝塚音楽学校の入学試験の合格率は超難関と言われ
『例年20倍前後』です。
輝かしい歴史のある宝塚歌劇団の舞台に立つには、宝塚音楽学校に入学し、この学校の卒業生でないと舞台に立つことはできません。
宝塚音楽学校の募集要項をまとめます。
【募集要項】
● 宝塚歌劇団への入団は、本校卒業生に限られます。
● 修学年限は、予科1年・本科1年(通算2年)です。
- 募集人数:約40名
- 応募資格:受験時に中学卒業or高等学校卒業or高等学校在学中の方
- 第一次試験受験料:10,000円
- 第二次試験受験料:20,000円
宝塚「予科生」とは
1年間のスケジュールを簡単にまとめます。
入学式後は宝塚音楽学校に「慣れるための期間」と考えてください。
1年間のスケジュール | ||
予科 | ||
4月 | ・入学ガイダンス ・入学式 ・自衛隊による団体行動の基礎訓練 ・小林一三翁お墓参り ・課外授業 |
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5月 | ・授業参観 ・すみれ募金活動 |
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6月 | ||
7月 | ・前期試験 ・終業式 ・学年旅行 ・夏休み |
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8月 | 始業式 | |
9月 | ||
10月 | 募金活動 | |
11月 | 秋の音楽会 | |
12月 | ・阪急すみれ会総会 ・後期中間試験 ・終業式 ・冬休み |
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1月 | ・宝塚歌劇団拝賀式参加 ・始業式 |
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2月 | 第102期文化祭 | |
3月 |
・第102期卒業式 |
基本的には、学校生活の行事のように見えますが「宝塚音楽学校」ならではの特殊な習慣が予科生のころから入ってきていますね。
入学ガイダンスでは、制服の着方、名札・校章の位置、予科生の心得を本科生から教えてもらいます。
名札や校章など1㎝単位で細かい決まりがあります。
これは衣装をきれいに着るための訓練の一つだそうです。
帽子の持ち方、音楽学校生としての歩き方、独特の話し方もしこまれます。
自衛隊での訓練は、基礎訓練になっておりここで学んだ基礎が『統率された歩き方』など”統一美”に繋がっています。
宝塚「予科生」の決まり
- 上級生には絶対敬語で話すこと(表情・礼儀の細かい決まりも暗黙のルールとしてあるようです)
- 電車で上級生と同乗した場合、黙礼
- 学校の廊下では私語禁止
- 一列になって歩くこと
- 廊下を曲がるときには直角に乱れることなく曲がる
- 笑うときは歯を見せない
- 本科生を見下すような態度や言葉も禁止
- 掃除は基本とされ、朝4時には起きてゴミが落ちていれば見つけた人が拾う
- 汚れていた場合は、担当している場所を入念に掃除する
- 1人に失敗はクラス全員の責任「連帯責任」
- 学校、プライベートでの化粧はNG
- 髪型は”真面目に”見えるように三つ編み、眉毛が隠れない長さにする
- 私服はグレー、白、黒限定
- 靴は黒のローファー、靴下は白のみ
このように特殊なルールを厳しく仕込まれます。
基本的には「本科生」の言うことを素直に受け入れます。
「本科生」の言うことは絶対です。
「本科生」から忍耐力や身のこなしを教わるだけではなく、真の舞台俳優になるための土台作りも学びます。
予科生は本科生から指導してもらいながら、タカラジェンヌになるための心構えを身に着けていきます。
これは、舞台に立った時に、協力しながら1つの舞台を作り上げていくのに必要とされています。
宝塚「本科生」とは
本科生は、規則が緩み髪型や髪飾りなども許可され、
靴は黒のヒールにストッキングも可能となります。
私服も学校にふさわしい物であれば自由となり、全体的に比較的自由となります。
1年生の「予科生」の時にタカラジェンヌとして舞台に立つための基礎を叩き込み、「本科生」に進級後は舞台に立つための本格的な練習を目指すようになります。
【宝塚歌劇団】パワハラまとめ
宝塚音楽学校の伝統は長く、入団するのも大変で、入団試験までの様子をドキュメンタリーとして見る機会もあったと思います。
9月の事件を発端に、数々の「パワハラ」とされる言動がわかってきています。
独特の風習や練習風景など「厳しい芸の世界」という認識はあったかと思いますが、現在明るみになってきているのは”限度を超えた”指導で、現在まで表に出てこなかった、宝塚音楽学校の悪しき習慣です。
宝塚音楽学校の元OBの証言などをまとめました。
元劇団員の女性も遺族側の弁護人が記者会見で語ったような数々のハラスメントについて「清く、正しく、美しくからはほど遠い暴言や人格否定があった」と認めた。
上級生と下級生の間には”絶対的な圧倒的力関係”は存在していた。と言います。
「(上級生の)拶を無視した」
「態度が悪い」
「名札が曲がっている」
このようなことは、前述した本科生からの指導の一環として厳しいしつけを強いられてきたとありましたね。
これが指導の域を超えていたといいます。
下級生が”気に食わない態度”をとると…
下級生は、上級生の部屋に集められて「反省会」を強要された。
下級生のみで話し合いをしていると、上級生が部屋を訪れ
長時間の説教が始まるといいます。
- お風呂に入れない
- 食事がとれない
- 朝まで続き睡眠時間もない
このようなことがあっても次の日は稽古や舞台があるわけです。
9月になくなった下級生の方も、このように上級生に”詰められて、命を絶つ2日前の稽古中、上級生に囲まれ“この嘘つきが”と罵声を浴びせられ、亡くなる前日にも母親に“精神的に崩壊している”とSOSのメッセージを送っていたといいます。
言いがかり
上級生からの指導の中で
「腕の角度が1センチ違う」
などの言いがかりをつけて、何度も舞台袖で長時間の指導をし、時には上級生たちが女性の周囲に円陣を組んでステージに出ることを妨げたこともあったといいます。
劇団側は「舞台を成功させる」ことを目的にしているはずなのに、これでは舞台が成り立たなくなってしまいます。
叱責の目的が「下級生への圧力」になっているように感じます。
振付師からも…
「体形が崩れた」と指摘され時には、演出家や劇団員がいる中で前に立たされ、延々と罵詈雑言を浴びせられることもあった浴びることもあったそうです。
舞台に立つ人間として、体形維持や健康管理は自己責任なりますが、そのことを理由に”集団リンチ”のように皆で囲んで暴言を吐く行為は行き過ぎとみられます。
ささいな失敗で…。
下級生の失敗にも上級生は厳しく、
「反省が足りない」と叱責され、舞台シューズであるタップシューズを顔面に向かって投げつけられることも多々あったようです。
上級生の言うことは”絶対”ですので、謝り続けた下級生は過呼吸となり救急車で運ばれることもあったということです。
長時間労働は日常茶飯事
このことは、これまでの報道で度々目や耳にすると思います。
早朝から深夜まで続く稽古の後には、自身の舞台で使用する小物作りなど時間外労働があり、公演前には徹夜で作業をしていたといいます。
劇団側はこのことを
『舞台に向けの精進』と捉えていたそうです。
あまりに閉鎖的な環境で誰も逆らえず、改善を求めても聞く耳を持ってもらえなかったそうです。
またいじめやパワハラに関しても、
『愛・指導』など美談として一切非を認めませんでした。
「私が在籍していた時代では“気に入らないから”という理由で靴に画鋲が入れられたり、衣装をビリビリに破られるのは当たり前。私自身も、剣で戦うシーンの稽古中に、先輩からわざと腕を刺されました。その舞台で私がメインキャストに抜擢されたのを嫉妬したのでしょうね。当時の私はいじめと認識せず、夢のステージに立つための“試練”だと思っていました。」
引用:Yahoo!ニュース
自身が受けてきた厳しすぎる習慣を変えよう、自分は後輩への指導を辞めようとした上級生もいたようですが、音楽学校の上部関係者に「なぜ厳しい指導をしないのか、伝統が守れない」などと指導を強制されたといいます。
宝塚歌劇団の問題は生徒間だけではなく、組織的だった可能性もあることについて「先輩も後輩も自分の置かれている環境に気づくことができないのかも。これでは止められなかっただろうし、恐ろしいですね」と問題の根深さに沈痛な表情を浮かべた。
引用:Yahoo!ニュース
【宝塚歌劇団】管理組織の思惑
ここまで、宝塚音楽学校・宝塚歌劇団の内部を見てきましたが、なぜここまで世間離れした状況が常態化してたのでしょうか?
それは『毎年40人を辞めさせるのが責務』だったから。
どういうことでしょうか?
上下関係と慣習でがんじがらめのこういった慣習は運営側としては “好都合”のようです。
「劇団には毎年、宝塚音楽学校を卒業した40人前後が入団してきますから、辞めないかぎり団員は増え続けます。運営側としては団員を過酷な環境で競い合わせて、実力を高め合い、一握りのトップスターをつくり上げたいんです。私も上司から“うちのプロデューサーは毎年40人を辞めさせるのが責務だ”と聞かされました」
引用:Yahoo!ニュース
過酷な環境で、切磋琢磨してお互いを高め合いトップスターを作り上げることが目的でだったようです。
しかし、この悪しき習慣が常態化しエスカレートした結果、ただの集団いじめ、パワハラの温床となり最悪の結果を招いたことになります。
また、増え続ける劇団性を辞めさせることで「人数調整」していたような考え方と捉えることが出来ます。
増え続けると管理が難しくなりますし、下級生への圧力的な意味もあったのではないでしょうか?
実際に亡くなった下級生の同級生はほとんど退団しており、霞友誠意のまとめ役としての役を実質2人で行わなければならなかったといいます。
- 自身の体調管理
- 自身の舞台稽古
- 舞台の装飾品の手作り
- 下級生のまとめ役
- 上級生との橋渡し役
これらの事を抱えており、精神的に追い込まれていったと思われます。
しかし、これは事件当時者の下級生に限ったことではなく、全体を通して劇団側が仕組んだことのようです。
毎年40人の下級生が入団しており、どんどん学生は増え続けます。
また、その中でも一握りの一流のトップスターを見出すための試練を与え続け、ふるいにかけた結果、現在のような体質がはびこっていたと考えられます。
このように言われることは多々聞きます。
実際にOBの方も「いじめではなく試練」と捉えていました。
華やかなステージに立つものとしての規律や姿勢を学ぶためにも必要と捉えられていたことが、世間の感覚とはかけ離れていき、閉鎖的な空間でエスカレートした結果、最悪な事態が起きていたようです。
宝塚歌劇団のファンは熱狂的で、夢を与えてきました。
悪しき習慣を改善し、健全な環境で夢を与える訓練が行われることを願います。
以上、宝塚歌劇団の異常な悪習についてまとめました。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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